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Gong cha
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1冊のマニュアルが、
100を超える店舗展開を可能にした
台湾発のグローバル・ティー専門店「ゴンチャ」。
プロジェクト始動時は"ゴンチャ建設担当"という
肩書を掲げ、文字通りクライアントと一体となり
店舗開発を推進しました。
また、設計・施工の基準となる日本独自の
マニュアルを提案し、現在も活用されています。
- 竣工年
- 2016年度(日本2号店)より順次
- 所在地
- 全国
- 担当業務
- 企画コンサルティング・デザイン・設計・制作
取り組むべき課題
海外のゴンチャを
“日本のゴンチャ”にローカライズする。
日本上陸まもない2店舗目から担当。2020年までに4年間で100店舗という目標をクライアントと共有し、実現するための計画を立案していきました。しかし、海外の店舗開発マニュアルは存在しましたが、環境が異なる日本に流用することは不可能。
一から“日本のゴンチャ”をつくりあげていく必要がありました。また、順調に店舗数が伸びていくに従い仕事量が膨大になり、関わる企業や人員も増加。効率化を図りながらブランドを保つ、という課題も新たに生まれました。発注者と受注者の壁を超えて、共に汗を流し、あきらめることなく解決策を探りました。


実行した解決策
スタッフとしての実体験と、
日本独自のマニュアルで発展の基礎を築いた。
プロジェクト始動時は、ゴンチャを日本でどのようにつくるべきかのデータもノウハウもない状態。出店計画地に足を運び、人々の通行動線を把握し、レジの場所やカウンターの面の方向などの検証を繰り返してレイアウトを組んでいきました。店舗数が増えてきた段階で、アークスのデザイナーがゴンチャ店舗のスタッフとしても働きながら実際のオペレーションを体験して検証することにしました。現場を知ることでお茶を拾うコンテナの適切な高さや動線・配置など、細かなポイントを把握。提案に共感と説得力が増し、デザイン決定のスピードアップや精度アップにもつながりました。そして、店舗数が50を超えたころで日本独自のマニュアルをつくる提案を行いました。マニュアルとは、ゾーニング、素材や色使い、サインなどの基準を記載してまとめたもので、チーム内はもちろん、関係会社の共通認識を確かなものにしました。現在は100店舗を超え、国内のティーカフェチェーンにおいて店舗数No.1を獲得※。立地によってデザインやレイアウトを自在に変えながらブランドイメージを保っているのは、このマニュアルがあるからこそです。
※日本国内13チェーンを対象にしたデスクリサーチ(株式会社ショッパーズアイ)より/2022年2月時点
クライアントインタビュー
株式会社ゴンチャ ジャパン木村 紀美江様

日本で"Gong cha"を
広げる夢を追いかける
仲間として。
日本上陸当初、ゴンチャ ジャパン(以下ゴンチャ)はわずか4人でした。そのような中でチェーンストアとして早期に店舗を拡大する目標があったため、グローバル企業のチェーンストアとの取引経験があるアークスと組めたことは非常に心強かったですね。業務委託としてゴンチャに入り込み、“ゴンチャ建設担当”の肩書を掲げ、ゴンチャについて深く理解した上で、店舗の拡大に寄与していただきました。当初から日々共に戦略を練り、現在の店舗デザインの基礎となる部分を築いていただきました。
国内に50店舗程展開した頃には、ゴンチャへ新たなメンバーが加わり設計者の人数も増えたことで、マニュアルをつくって統一感を持たせる必要が出てきました。
例えば、日本よりもキャッシュレスが浸透している韓国のカウンターやレジのつくりをそのまま日本の店舗の参考にすることは難しかった点をはじめ、店舗のつくり方に関する“日本独自”のマニュアルを考えなければいけなくなったのです。ゴンチャとしても課題感として感じてはいましたが、アークスからご提案いただけたことは本当に頼もしかったですね。
また、担当者の方は1つ1つの仕事が丁寧で、お願いしたことを失念することなく、期限を遵守しながらしっかり取り組まれていました。機動力を持って対応いただいていることが、ずっとお付き合いが続いている理由だと思います。
私たちにとってアークスは協力会社という枠を超えて、日本で“Gong cha”を広げる夢を追いかける仲間のような存在です。それは今も変わりはありません。